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タイトル募集中のサッカー小説

シグナス新潟――1994年に、「サッカー不毛の地」新潟に誕生、北信越リーグ、全国地域サッカーリーグ決勝大会をを3年かけてようやく突破し、JFLに1年所属し当時新しく誕生したばかりのJ2へ昇格。
大手のスポンサーがいないため金銭的に厳しくたいした補強が出来ず、戦力的に苦戦すると予想されたが、フロントの血の滲むような努力で増えたサポーターの応援をバックに、J2の強豪に成長、そしてついに2004年にJ2優勝、その功績は「新潟のお伽話の第一章が終わった」と表現された。

J1昇格後は苦戦しながらもなんとか残留に成功し続け、徐々に成績を上げ,特に上位相手には強くホームゲームでは自分より上のクラブには負けなしという強さを発揮した。

そんな順風満帆に見えたクラブに陰りが見え始めたのは、社長交代だった。
当時の社長はクラブ運営の才はなく、クラブの財政はあっという間に傾いた。
にもかかわらず、社長は特に効果的な策を打つことなく、いきあたりばったりの愚策で迷走、Jでも有数の優良クラブだった面影はなくなり、何年も連続で赤字を出し続けた。

かつてはスタジアムを満員にするために必死に努力してきたフロントも周囲の意見を全く聞かずに迷走、徐々にではあったが観客も減っていった。

そして、そんな新潟にトドメを刺したのは、移籍ルールの変更だった。
それまでは、たとえ契約満了した選手でもオファーが来ても選手の意思だけでは移籍が出来なかったし、仮に移籍したとしても年齢に応じた移籍金が入ってきていた。
しかし、選手会の長年の交渉により、ついに契約が満了すればオファーがあれば選手の意思で移籍出来、移籍しても移籍金が入らなくなった。
それによって今までは高額な移籍金がネックとなって獲得出来なかった選手もどんどん獲得出来るようになった。
結果、安くて優秀な選手を多く抱えていた新潟には、いくつものオファーが殺到、なんと半数以上の主力や監督、コーチが移籍してしまった。

結果、新潟はお金も選手もないチームになってしまい、たちまち降格候補チームの筆頭になってしまった。

そんな時こそ社長の出番だったのだが、社長はこんな沈みかけた船に乗っていられないとばかりに突如辞任。

さらに不幸は続き、新しく就任した社長が交通事故に巻き込まれ重傷を負い、仕事を続けることが困難になった。
代わりに社長を就任したのは、22歳になったばかりの新社長の孫娘であった。

お世辞にも十分とは言えない戦力。
腐敗しつつあるフロント。
頼りなさ過ぎる資金。

そんな絶望的な状況の中でも、代理社長に就任した女性、詫間香織(わびまかおり)は、なんとかしようともがき続け、唯一の祖父が残したスカウト、宇久里隆(うくざとたかし)を使って補強を試みていた。



「それで、追加の補強はどうなっているの?」

社長室の椅子に座る詫間が目の前に立つ痩せ型の男、宇久里隆に話しかける。

「そ~ですね~‥‥まぁ、こんな感じですかね~」

宇久里はそう言うとズボンのポケットからしわくちゃになった紙を取り出す。

「あんたねぇ……」

「しょうがないじゃないですか~、いきなり言われたんですから~」

詫間が呆れた顔で宇久里を睨むと、宇久里は非難するような顔で見る。

「当然でしょ。今のウチはJ1に残るだけの選手層を持っていないんだから。絶対に補強は必要よ」

詫間はそう言いながら宇久里から紙を受け取る。

「どうですかね。結構頑張って作ったんですけど……」

「あなた……これ、本気のつもり……?」

「はい、そうですけど。何か問題でも?」

詫間が訝しげな表情をするが、宇久里は全く表情や態度を変えない。

「問題ありまくりよ!! 何よこのラインナップは!!」

詫間が机をバンと叩いて立ち上がる。

「おお、怖。せっかくの美人なのに」

「ふざけないで!!」

詫間はやや顔を赤くしながら叫ぶ。

しかし、宇久里は全く表情を変えずに飄々としている。

詫間はそれで冷静になったのか、溜息をつくと再び椅子に座る。

「‥‥こういう選手しか揃えられなかったの?」

「まぁ、そういうわけでもないですけど、実力は確かですし、全員無所属なので移籍金なしで獲得できます。資金的にも楽になんじゃないですかね」

「そう、ね‥‥」

詫間は俯いてしばらく考えていたが、顔を上げる。

「この選手達、本当で集められるの?」

詫間は懐疑的な表情を浮かべる。

「僕に任せていただければ」

宇久里はニヤリと、確信を持った笑みを浮かべた。
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No title

『シグナスの翼』
ふたたび飛翔するイメージ? でもサッカーで翼はキャプテンですね。

『シグナスの織姫』
主人公が女性社長だから。 でもベガは隣りのわし座だけど。

『飛べないアヒルの子』
白鳥の童話から。  やや意味不明だけど。

個人的には織姫がドラマでありそうなタイトルだからいい感じがします。

以上っ。
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織田一菜&K

Author:織田一菜&K
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