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キス魔な彼女と草食系僕 第三話

前書き
途中から正岡視点です



きっかけは下級生の女子が罰ゲームで僕に告白することになったことだった。

「お前この後すぐ告白されるぞ」

「‥‥なんの予言?」

「予言じゃねぇよ。遥が聞いたんだとよ、女子が罰ゲームでお前に告白しなきゃいけないって」

「京極が?」

京極はこういう噂に詳しい。

カマかけたり、人の話を盗み聞きしたりして情報を得ているらしい。

「で、どうするんだ?」

「どうするって‥‥」

罰ゲームだからどうせすぐに振られるんだろうけど、それまで誰かと付き合ったことのない僕は「誰かと付き合う」ということにあこがれていた。

「OKする‥‥かな?」

「は!? お前泪のことはどうするんだよ?」

泪が「キス魔」だということはもう学園中に知れ渡っていて、もう僕と泪がキスをしていても驚かなくなっていた。

「どうするって‥‥付き合ってもないし、泪には関係ないよ」

「お前は? 泪がずっと好きなんだろ?」

「好きっていうか‥‥憧れてはいるけど‥‥」

僕と泪は子供のころからたいてい一緒で、泪は僕にない物をみんな持ってる「憧れ」だった。

「それに‥‥泪は僕のことが好きじゃないよ、きっと」

「なんでそんなことわかるんだよ?」

「泪は僕のこと男としてなんて意識してないから‥‥だからあんなにキス出来るんだよ」

もし僕のことが好きなら‥‥人前でキスすることを少しは恥ずかしがるはずだと思っていた。

「泪にとって僕だと都合がいいんだよ。だからキスしてるだけ」

「じゃあ俺が泪と付き合ってもお前なんとも思わないのか?」

「うーん‥‥泪がいいって言うならいいんじゃない?」

「お前な‥‥」

尊が呆れたような表情になった。

「九重先輩、ちょっといいですか?」

尊と話していた僕に声をかけて来たのは僕のクラスでも結構可愛いと評判の女子だった。

「あ、うん」

「じゃあ、着いて来て下さい」



彼女が連れて行ったのは校舎裏だった。

「えっと‥‥何の用?」

本当は知っていたけど、一応聞いてみる。

「えっと、私と」

「ダメーー!」

そう叫び声がしたかと思うと、僕の背中にもの凄い勢いと何かがぶつかった。

僕はおもいっきり飛ばされる。

僕を連れ出した子に当たらなかったのは不幸中の幸いってやつだろう。

「え‥‥五泉先輩?」

僕にぶつかって来たのは泪だった。

「ダメ!」

「え?」

「し‥‥ショウの唇は私専用なの!」

泪はそう叫ぶと、ぽかんとしていた僕の手を掴んで再び走り出した。



泪が連れて来たのは体育館だった。

「ちょ、ちょ、と‥‥る、い‥‥死ぬ‥‥」

僕が何とか単語を絞り出すと、泪はようやく僕の顔を見た。

「あの、さショウ‥‥」

「な、に‥‥?」

僕はまだ呼吸が整っていなかった。

「あのね‥‥その‥‥」

その時初めて、泪の顔が赤くなっていることに気がついた。

「‥‥?」

「ショウは‥‥ミカちゃんのことが好きなの?」

「ミ、カちゃ、ん‥‥?」

「ほら、さっきの女の子‥‥って名前知らないの?」

「まぁ、さっき、あったばっかり、だから」

段々と落ち着いて来た。

「え、だってあの子に告白しようとしてたんじゃ‥‥」

「いや、むし、ろ逆」

まぁ罰ゲームだったけど。

「嘘‥‥」

「ホント、知ってた、から、告白されないよ、うに連れ出したんじゃ、ないの?」

僕がそう言うとさらに顔を赤くし、泪は何かぶつぶつ呟いていた。

「それで、何の、用?」

「え?」

「なんか用が、あったから、僕を連れ出したんじゃ、ないの?」

「う、うん‥‥そうなんだけど‥‥」

五泉はそう言ってうつむく。

「泪‥‥?」

僕がそう呼びかけると泪は顔を上げた。

「ショウ、私と‥‥付き合って!」

「‥‥え?」

「ショウが‥‥ショウが好きなの!」

「‥‥えぇぇぇぇぇぇ!!!!」

◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆

「やっと告白したねぇ」

遥がそう言い俺もうなずく。

どうやら泪の告白を翔太もOKしたようだ。

「尊がぁ、説得失敗したときにはぁ、どうなるかと思ったけどぉ」

「う、うっせぇな!」

「気づかれちゃうよぉ」

遥がいつもの笑顔で話す。

ちなみに俺達はギャラリーの上にいる。

翔太と泪は気づいていない。

「まぁ結果オーライってぇ、ことかなぁ」

「お前は‥‥どうやって泪を説得したんだ?」

「んっと、『好きな人に気持ちを伝える魔法の言葉』を教えただけだよぉ」

「どんな言葉?」

「ん~秘密ぅ」

そう言って遥は笑った。
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