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キス魔な彼女と草食系僕 第五話

「授業‥‥しんどい‥‥」

泪が僕の後ろの席でつぶやく。

今二限終了後の休み時間。

この学校は48分授業、7分休みという特殊な時程で進む。

「ほら、早く準備しないと次の授業始まるんっ!」

僕が振り向いて喋ってる途中で泪がキスをしてくる。

「へへ…充電完了」

泪はそういって満足そうに笑う。

‥‥正直すごく可愛い。

「またキスしてるし‥‥雄祈、お」

「しないっつうの」

四条さんの言葉を遮って隣にいた八雲くんが言う。

この二人はいつも二人一緒にいる。

「‥‥ごっちんはいいなぁ、いつでも好きな時にキス出来る彼氏がいて」

四条さんがそう言うと、泪は照れたような表情になる。

「雄祈、後で‥‥」

「はいはい」

八雲君が苦笑いする。

「よっしゃ!!」

四条さんはガッツポーズする。

八雲君が僕に近づいてきた。

「お前のせいでキスされる回数が倍増した」

「僕のせい!?」

「奏の前でキスしないでくれ、頼むから」

「いや、僕に言わないで泪に言ってよ」

「‥‥こいつに言っても無駄っぽいし」

「そうだけどさ‥‥」

僕はそう言って四条さんと何かを話している泪を見る。

こうやって見ると、やっぱり泪は誰よりも綺麗だ、と思う。

「ずいぶんと好きなんだな、五泉のこと」

八雲君がほほ笑みながら言う。

「え、な、なんで!?」

「五泉の顔見ながらボーっとしてたからな‥‥両想いなんだな」

「‥‥八雲君は違うの?」

「さぁ、な。俺は奏のこと好きだけど」

八雲君は照れもせずに言いきった。

すると、四条さんが八雲君に抱きついた。

「か、奏!!」

「俺も、雄祈のこと好きに決まってんだろ! 変なこと言うな!! 俺を疑うな!!」

そう言って八雲君を見上げる。

「はいはい、すいませんね」

「言い方が適当だぞ!!」

「ちゃんと謝るなんてガラじゃないんだよ」

二人で言い争いを始める。

でも、二人とも笑ってる。

「幸せそうだよねぇ、二人ともぉ」

いつの間にか僕の前の席に(勝手に)座っていた京極が言う。

「うん、二人で笑いあえるっていいよね」

「でもぉ、翔太もぉ、幸せでしょぉ?」

「え?」

「好きな人とぉ、一緒にいられるんだからぁ」

そう言って京極が笑う。

「きょ、京極!!」

「ホント!! そんなこと思っててくれたんだ!!」

泪はそう言って僕に抱きついてキスをする。

「みんなぁ、仲良しでぇ、いいねぇ」

京極はいつもの笑顔で言う。

確かにみんな仲が良いというのがこのクラスの特徴の一つだ。

「みんなぁ、幸せだと、いいねぇ」

このとき、誰よりも早く真実を悟る「力」がある京極の言葉の真意を、僕はまだ知らなかった。
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