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キス魔な彼女と草食系僕 第十六話

7限の授業が終わり、放課後になった。

7限の授業中、泪と二人で決めたことはとりあえず億川さん本人に聞いてみる、ということだった。

なんでか泪も一緒だと思うと、気持ちがかなり楽になった。

億川さんは授業終了のチャイムが鳴った瞬間に席を離れ、教室を出た。

僕と泪は億川さんを追い掛け、廊下で呼び止めた。

「億川さん」

僕が声をかけると億川さんはびっくりした様子で振り返った。

「こ、九重君‥‥五泉さんも、どうしたんですか?」

億川さんは慌てた様子で早口で喋る。

「どこに行くんですか?」

「えっと‥‥その、と、図書室です」

億川さんの目はめちゃくちゃ泳いでいた。

一発でバレる嘘だった。

「じゃあ、私達も着いて行こうかな」

泪がそう言うと、億川さんはさらに焦ったような表情になる。

「え、あの、そ、それは‥‥」

「あいつらに‥‥呼ばれてるんですね」

僕がそう言うと、億川さんはさらに慌てる。

「いや、そんなことはなくて、えっと」

「京極に聞きました」

僕がそう言うと億川さんは観念したのか、黙って頷いて俯いた。

「何で僕達に隠そうとしたんですか?」

「‥‥九重君は‥‥私のこと、友達って言ってくれました‥‥私、友達って言ってくれる人初めてで‥‥嬉しかったんです。だから‥‥九重君に、もう怪我をさせたくなかったんです。九重君に迷惑をかけたくなかったんです」

億川さんの話を聞くうちに、僕は泪の気持ちが分かっていった。

相手を巻き込まないように、相手の迷惑にならないように自分でなんとかしようとする方が、相手を何倍も傷つけるということ。

『友人』と『恋人』という違いはあるけど、そのことに差はないんだろう。

気がつくと口が開いていた。

「迷惑じゃ、ありませんよ」

「え‥‥?」

「全然、迷惑なんかじゃありません。そりゃあ怪我はしたくないですけど‥‥でも、たとえ怪我をしても‥‥たとえ酷い目に遭っても‥‥迷惑だなんて思わないのが本当の友達だと思いますよ?」

僕はそう言って右手を出した。

「いいことは二人ぶん、悪いことは半分こ‥‥それが友達ですよ」

「九重、君‥‥ありがとう‥‥!」

億川さんはそう言って涙を零す。

「ほら、泣いてないで‥‥億川に酷いことしようとしてる奴ら、懲らしめに行こ!」

泪はそう言って僕と億川さんの手を掴んで走り出した。
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