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キス魔な彼女と草食系僕第二十話

細雪、翔太、泪の三人を男達から助けた翌日、俺達は「土曜講習」という名目で学校に登校させられていた。

授業の開始前に屋上にいると、既に誰かいた。

遥とヒメさんだった。

ヒメさんはいつも通り遥を抱きしめている。

遠くから見ると、バカでかいぬいぐるみを抱きしめているように見えなくもない。

「また抱きしめてるんですか」

「だってこうやってないと落ち着かないんだもん」

俺が二人の横に立ってそう訊くとヒメさんが笑顔で答える。

「何の中毒患者ですか」

「遥中毒」

そう言ってまた笑う。

遥はその間ずっと紫色の飴をずっと舐めている。

「‥‥今度は誰を『壊した』んだ?」

俺が遥に訊くと遥は飴を舐めるのを止めた。

「‥‥よく分かったねぇ」

「お前がその飴を舐めてる時はたいてい誰かを『壊した』時だからな」

「意外とよく見てるねぇ」

「意外は余計だ」

俺がそう言うと遥は微笑んだ。

「大丈夫だよぉ、一人ずつしか『壊して』ないからぁ。今回の人達は聞き分けが良くてよかったよぉ」

「‥‥笑顔で言うことじゃないと思うぞ、多分」

俺がそう言うと遥は苦笑いする。

「まあぁ、ちゃんと『噂』伝えておくように言っておいたからぁ、細雪も悠達も大丈夫だよぉ。もう安心だよぉ」

そう言うと遥が満面の笑みを見せる。

「‥‥一つ、聞いていいか?」

「何?」

「何で俺と奏に助けさせたんだ? 最初っからあいつら倒せば良かったんじゃんか?」


俺がそう言うと、遥が呆れたような表情になる。

「‥‥なんだよ」

「いやぁ、馬鹿だなぁと思ってぇ。あいつら倒したってぇ、細雪に友達が出来なかったらぁ、完全なハッピーエンドにならないでしょぉ?」

「‥‥そのためにあいつらを危険な目に遭わせたのか?」

「うん。悪いぃ?」

遥がそう言って悪戯っぽく笑う。

「お前‥‥っ!」

「ほら、挑発するような冗談言っちゃダメだよ‥‥遥はちゃんとみんなのこと考えてるよ。あれが遥の中で一番みんなが幸せになれて怪我が少ない方法だったんだよ」

「そういうことぉ。細雪に友達が出来なかったらぁ、細雪が可哀相でしょぉ?」

遥はまた満面の笑みを見せる。

「そうか‥‥」

「これからもぉ、細雪のこと気にかけてくれるぅ?」

「ああ、分かってる」

俺がそう言うと予鈴がなる。

「じゃぁ、そろそろ行こうかぁ」

遥が笑って言った。

◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆◆◇◆◇◆



「いいの? あんな嘘ついて‥‥」

教室に戻る途中、正岡よりもだいぶ離れた場所で砂川が正岡に聞こえないように京極に訊く。

「嘘?」

「まだハッピーエンドじゃないよね? 『あいつら』はまだ‥‥」

「そのことはまだ誰にも話さない方がいいよ。まだ証拠も揃ってないし‥‥それより今は悠達の方が大変だし‥‥手伝ってくれる?」

京極がいつもの笑顔で答え、そして砂川に訊く。

「‥‥なんて答えるか分かってるんでしょ?」

「まぁね」

そう言っていてまた笑った。
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