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キス魔な彼女と草食系僕二十六話

京極に言われた通り、僕は億川さんと『夢魔の巣』に来た。

「ここに来るの、久しぶりだね!」

‥‥なぜか泪も一緒に来ていた。

「何で泪もいるの?」

「別にいいじゃん。私だって久しぶりに来たかったし、それに‥‥」

泪は一人でぶつぶつ呟くけど聞き取れない。

「こ、ここが入口ですか‥‥?」

億川さんがかなり緊張気味に訊く。

「いや、僕達が行くのはここの地下ですから、入口は別な場所です」

『夢魔の巣』の表の顔である喫茶店はとっくに閉まっている。

「地下‥‥?」

「早く行こうよ!」

泪がよく意味を理解していなさそうな億川さんの手を引っ張る。

「あ、ちょ、ちょっと‥‥」

「急ぎすぎだよ、泪!」

僕が泪に言っても泪は歩くスピードを緩めない。

僕達は『夢魔の巣』と隣の建物の間を通って、『夢魔の巣』の裏口に出た。

そこには地下へと続く階段がある。

泪は一気に駆け降りた。

『夢魔の巣』地下一階の入口に着くと、黒いスーツを着たいかつい顔の大柄な男が二人立っていた。

「待て」

左側の男が冷たく低い声で泪を止める。

億川さんがびくっとして僕の後ろに隠れて僕の手をにぎりしめた。

「何? 私達呼ばれたんだけど?」

「呼ばれた? 誰にだ?」

今度は右側の男が訊く。

「京極‥‥遥に」

僕が答えると男が顔を見合わせる。

「京極さんが‥‥?」

「しかし‥‥話では二人と‥‥」

「何やってるのよ?」

そう言いながら店の中から出て来たのは城羽学園2年、新聞部部長の千賀千夏さんだった。

「あら、三人共、よく来たわね‥‥入れていいわよ。三人共顔なじみだから」

「はっ、かしこまりました」

男達はそう言うと道を空けた。

僕達は揃って中に入る。

「あなたも来ちゃったのね、泪。まぁ来るんじゃないかとは思ってたけど」

千夏さんが苦笑いする。

「え‥‥知り合い、なんですか‥‥?」

「知り合いですよ。僕も泪も京極や正岡と一緒に何度かここに来てますし‥‥」

「えっ‥‥」

億川さんがもの凄くびっくりした顔になる。

「見た目は怖い人ばかりですけど、中身はいい人ばかりですから、安心していいですよ」

僕がそう言うと億川さんは不安そうに頷く。

「どうでもいいけど、いつまでくっついてるの?」

千夏さんが僕にくっついている億川さんを見ながら言う。

「え‥‥あっ!」

億川さんは顔を真っ赤にし、すぐに僕から離れる。

「ご、ごめんなさい!」

「いや、そんな謝ることじゃ‥‥」

僕が億川さんにそう言うと、泪が僕の腕に飛び付いて来る。

「ちょ、泪!」

「億川さんばっかりずるい!」

「ず、ずるいってそんな‥‥」

億川さんが困惑する。

「ふーん‥‥確かに面白そう」

千夏さんがにんまり笑う。

「な、何がですか?」

「内緒。ま、中入りなさいよ」

千夏さんはそう行って店の中に入って行った。
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