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キス魔な彼女と草食系僕 第三十三話

京極は教室で一之瀬君達と話していた。

「京極! "プラン"作って!」

泪が京極を見るとすぐに用件だけを言う。

普通なら全く伝わらなさそうな言葉でも(突然一之瀬君達はきょとんとしている)京極には伝わったらしく、少し考えてから珍しく真面目な顔で答える。

「別にいいけどぉ‥‥それでいいのぉ?」

「それでいいって‥‥何が?」

僕が訊くと京極は表情を変えずに答える。

「体育祭とかぁ、そういうスポーツの大会ってぇ、自分の全力をつくして正々堂々と戦うから意味があるんじゃないのぉ? 仲間と力を合わせてぇ‥‥ってのなら分かるけどぉ、オイラの立てた"プラン"を使ってなんとかしようとするのはぁ、少し違うんじゃないぃ?」

正論だった。

「まぁ、それでもいいなら"プラン"立てるけどね」

京極はそう言うと、いつもの笑顔に戻る。

僕達が答える前に九十九先生が教室に入って来た。

「ほら、全員座れ」

「だってさぁ」

京極はそう言うと自分の席に戻った。



放課後、リレーの選手に選ばれた泪と正岡が、同じくリレーの選手に選ばれた一之瀬君と二宮さんと一緒にリレー選手の集会に行った。

まぁ、その後部活があるから、結局僕はいつも通り億川さんと図書館に行くんだけど。

図書館に向こうと、途中で三十木さんと京極が何か話をしていた。

「あぁ、翔太ぁ」


京極が僕の名前を呼ぶ。

「だからその気持ち悪い喋り方を止めて欲しいと言っているのですか」

三十木さんが前に会った時と同じように無表情のまま京極に言う。

「‥‥酷くない? さっきからずっとこれだよ?」

京極は苦笑いしながら僕達を見て笑う。

「今の京極君の喋り方も‥‥その、特徴的で良いと思いますけど‥‥」

億川さんが困ったような笑顔でそう言うと、京極は勝ち誇ったような顔で三十木さんを見る。

「億川さん、遠慮しなくていいんですよ」

三十木さんは相変わらず無表情で、冗談なのか本気なのか全然分からない。

「遠慮はしてませんけど‥‥」

億川さんがそう答えると、三十木さんはやっぱり無表情のまま「そうですか」と呟き、どこかに行ってしまった。

「京極、三十木さんと知り合いなの?」

僕が訊くと京極は頷く。

「京極と三十木は結構長い付き合いだからね。こっち来てからは何度も会ってるよ。前からあんな感じで――」

京極はそこまで言うと何かを思いついたのか、手をポンと叩く。

「どうかしたんですか?」

億川さんが訊くと、京極はニヤッと笑う。

明らかに何か企んでいる顔だ。

「んーん、何でもない‥‥あのさ、さっきの話何だけど」

「さっきの話?」

「体育祭のやつ。あれ、やってもいいよ」

京極はそう言うと、三十木さんが行った方向に走って行った。

「‥‥急にどうしたんでしょうか?」

億川さんは不思議そうに京極が走っていった方を見ている。

京極にどんな心境の変化があったかは分からないけど、あの笑みは絶対に何かを企んでいる。

‥‥何か、嫌な予感がする。
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